なぜ「財務省解体デモ」を始めたのか、なぜこんなに盛り上がっているのか…?主催者に直接、話を聞いてみた!
霞が関の財務省前に始まり、名古屋、大阪の財務局前など全国に広がった抗議行動。いったい誰がどんな目的で来ているのか。現地を取材した。 【一覧】総額がヤバすぎる…国民が気づいていない「ステルス増税」一覧
政治に目覚めたのはコロナ禍だった
実にさまざまな人が集まったこの3月21日の財務省解体デモ。主催したのは政治団体「新生民権党」代表の塚口洋佑氏(47歳)だ。「新型コロナも風邪の一種」と主張し、'23年に川崎市議選に出馬するも、最下位で落選した経歴を持つ。後日、アポイントを取り、話を聞いた。 「最初にデモを呼びかけたのは2月21日です。私の影響力なら20人くらい集まれば御の字だろうと思っていたら、SNSで告知がどんどん拡散されて、当日は1000人も集まった。正直驚きました」 大学中退後はフリーターだったという塚口氏。政治運動をするようになったきっかけはコロナ禍だった。 「経済活動が自粛となる中、誰も声を上げず、全体主義的な方向に社会が向かいはじめる姿を目の当たりにして、活動したいと思うようになった。 財務省に不信感を持ったのは、『財源がない』と言っておきながら、コロナ禍に大規模財政出動をして、しかも物価変動がなかったからです」 現在は急拡大した抗議行動の行く末を案じている。 「ディープステート論などあきらかな陰謀論が入り込んできている。このままではデモ活動がまるごと『おかしな集団』と攻撃されてしまう。 おそらく陰謀論を流しているのは外国勢力の息のかかった人間でしょう。日本を混乱させようとしている。ロシア絡みの毒殺はよく聞くので、デモ会場で飲み物を渡されても飲まないようにしています」
「国民民主とれいわの二大政党制になればいい」
そんな塚口氏だが、自分は抗議行動の先駆者ではないと語り、「財務省解体デモ」には2つの源流があると語る。 「初めに『財務省解体デモ』を名乗り、抗議活動を始めたのは『風の吹くまま市民団体』の副代表のころんさん(50歳)です。また財務省前でデモを始めたのは政治経済評論家の池戸万作さん(41歳)です」 早速、『風の吹くまま市民団体』のころん氏に話を聞いた。 「政治に関心を持つようになったのはコロナ禍です。生活が苦しい人がたくさんいるのに手を差し伸べない政治はおかしいと政治団体を立ち上げました。私自身、シングルマザーで、体を壊し障碍者として暮らしています。 私たちは15人の小さな団体で、なぜこれほど運動が広がったのかわかりません。『財務省解体』という左右のイデオロギーを超えたフレーズがよかったのかもしれません」 「元祖!財務省前デモ」を名乗り、2年前から財務省前でデモを始めたという池戸氏も、一連の抗議活動はイデオロギーを超越していると語る。 「デモ参加者は、積極財政を訴えている国民民主党やれいわ新選組、参政党の支持者が多いですね。僕は国民民主党とれいわ新選組の新しい二大政党制になったほうがいいというスタンスなんですよ。 財務省解体デモは小さな抗議運動の集合体で主催者が何人もいるのですが、中心メンバーは日本が財政危機国でないことを理解しています。なぜなら、自国通貨建て国債の日本は、新たに自国通貨を発行すれば国債を返済できるからです。インフレが許す限りにおいて国債発行は問題ない」