2024年4月24日水曜日

台湾最大宗教イベント「大甲鎮瀾宮媽祖巡礼」を開催

台湾最大宗教イベント「大甲鎮瀾宮媽祖巡礼」を開催

台湾最大宗教イベント「大甲鎮瀾宮媽祖巡礼」を開催

毎年旧暦の3月頃に開催している台湾最大の宗教イベント大甲鎮瀾宮媽祖巡礼。今年は2020年3月19日の開催を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で、延期が発表されていました。

しかし、台湾国内で感染者が2ヵ月以上0人と落ち着いていることをうけ、台中市大甲区にある大甲鎮瀾宮は6月8日、6月11日の夜11時から20日までの9日間の巡礼開催を決定しました。

毎年100万人以上が参加する世界三大宗教行事

巡礼は台中県の大甲鎮瀾宮を出発し、彰化県、雲林県、嘉義県の4県を一周。総距離およそ340㎞を巡る世界三大宗教行事の一つと呼ばれる大規模なイベントです。

今年はスタッフを800人以内に抑え、期間中は毎日体温測定を実施し、常にマスク着用を義務付けて運営を行っています。

密集状態を避けるため、観覧者にはネット中継を活用した「オンライン巡礼」を呼びかけたり、一般参加者によるお神輿担ぎの中止や、神様へ尊敬の念を示してお神輿の下をくぐる行為も今年は禁止されました。

毎年100万人以上の巡礼者・観覧者が参加する台湾最大級のイベントが開催されるということは、台湾国内の新型コロナウイルスの状況が落ち着き、以前の生活に戻りつつあることを印象付けます。

大甲鎮瀾宮オフィシャルFacebookにて今年の大甲鎮瀾宮媽祖巡礼の写真をみることができます。こちらもぜひチェックしてみてください!

台湾豆知識!大甲鎮瀾宮媽祖巡礼とは?

大甲鎮瀾宮媽祖巡礼とは大甲鎮瀾宮の媽祖(まそ)様が巡礼するという意味です。巡礼祭は20世紀初頭に始まり、100年以上の歴史を有する伝統的な行事です。

「媽祖」は航海や漁業の守り神として、中国の沿岸部や台湾で古くから伝わる道教の女神様。海を渡る人たちが航海の安全を祈る神様として祀るようになり、やがて漁業をする人たちに広がり、現代でも強く信仰されています。巡礼は媽祖様の誕生日である旧暦3月23日を祝うために行われます。

巡礼者がご神体である媽祖様像を乗せたお神輿を担ぎながら、台中、彰化、雲林、嘉義の廟などを周り、各地では信者が爆竹を鳴らしたり、飲食を提供するなどして媽祖様と巡礼者を歓迎します。9日かけて4県を一周しますが、信者たちはそれぞれ参加できる部分を巡礼します。

巡礼中には様々な団体のパフォーマンスをみるのも楽しみのひとつ

各地に食事や飲み物が無償で提供される休憩スポットがあり、巡礼者や観覧者は休憩を取りながら歩く

記事担当者:台湾ノマドスタッフYより

私も2年前にこのイベントに参加しましたが、とにかく人だらけ。大量の爆竹が鳴り響き、巡礼の道路脇には飲食店が立ち並び、その多くが無料で飲食を提供しています。観覧者はマイ箸&お椀を持ち歩き、お腹を満たしながら巡礼に参加します。

とても台湾らしい伝統的でシュールな一面も見られるお祭りで、なかなか台北市ではお目にかかれないものが見えますよ。

台湾勤務の台日スタッフが、日々の暮らしの中からディープな台湾を発信しています。

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