| ||||||||||||||||||||||||
「積極財政はファシストの大好物」「減税と積極財政のために全体主義に堕する」というのは典型的な日本リベラル・左派の認識ですが、原因と結果が逆です。世界恐慌下、日本やドイツで断行された緊縮策が、軍国主義やナチスを台頭させた。つまり不況下の緊縮こそファシストや全体主義の土壌なのです。
スタックラ―他著、朴勝俊訳(2020)「緊縮財政とナチスの台頭」
1930年から1933年までの間、いずれのドイツ総選挙においても、大幅な歳出カットと増税が行われた地方自治体では、ナチス党への投票率が高かった。…ワイマール・ドイツの終焉とナチス・ファシズムの台頭は、あまりにも過酷な緊縮財政が、社会不安と意図せざる政治的結果を引き起こしかねないことを示した。人々が政府の助けを最も必要としていた時期に、政府は彼らを失望させた。その結果、人々は急進的ポピュリスト政党の誘惑の声に引き寄せられたのである。
parkseungjoon.hatenadiary.com/entry/2021/01/…
長谷川ういこ(2020)「高橋是清はMMT的ーケインズ以前に世界恐慌から日本を救った蔵相」
日本は井上蔵相が昭和恐慌下で超緊縮策を断行したため農村は窮乏し、娘の身売りが相次ぎました。次に蔵相となった高橋是清は反緊縮策を実施し、劇的な経済回復を実現。しかし、緊縮政策による故郷の窮状を見た農村出身の青年将校たちは、既に政治への強い不信を抱いていました。1936年、彼らは決起し軍事予算の縮小を主張した高橋もその凶弾に倒れました。その後、軍部の暴走と予算に歯止めが効かなくなり、日本は戦争へと突入していくのです。危機下での政府の誤った緊縮策は、人々を窮乏させ、テロと軍国化、戦争を招くというのが、私たちが知るべき歴史の教訓なのです。
note.com/uikohasegawa/n…
0 件のコメント:
コメントを投稿