「国債は税金で返済する」という嘘を否定してください
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「貨幣の源は需要である」(前半)三橋貴明 AJER2023.1.31
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日本銀行の資金循環統計は未だに発表されていませんが(3月20日頃)、2022年末の国債発行残高が財務省から発表されました。国債発行残高は、「財務省発表⇒日銀資金循環統計」という順番で公表されます。
財務省は2022年末時点の国債発行残高が、1005兆7772億円になったと発表。
もちろん、「で?」という話なのですが、以前、小泉純一郎が、
「クニノシャッキンが1000兆円を超えたら、政権は崩壊する(どの政権だったか、覚えていません。多分、民主党政権期?)と、意味不明なことを言っていたのを思い出したもので。
いわゆる「クニノシャッキン」とは、国債に加え、財投債や国庫短期証券を加えたものですが、とっくに1000兆円を超えています。
それはともかく、日経の記事。
『普通国債が初の1000兆円台 22年末、金利上昇にリスク
財務省は10日、税収で返済する必要のある普通国債の発行残高が2022年12月末に1005兆7772億円になったと発表した。1000兆円超えは初めて。22年9月末から11兆9807億円増えた。日銀が大規模金融緩和のさらなる修正に踏み込めば、金利上昇で利払い費が急増する恐れがある。
普通国債は公共事業の財源となる建設国債や赤字国債、借換債などを含む。貸し付けの回収金で返済する財投債や借入金、政府短期証券なども合計したいわゆる「国の借金」は1256兆9992億円となった。
普通国債の残高は新型コロナウイルス禍を境に増加ペースが加速した。18、19年度末の増加率は前年度末比で1〜2%程度だった。20年度末に6.8%に跳ね上がり、21年度末も4.7%と高水準が続く。(後略)』
はい。記事の冒頭から「嘘」をついています。さすが、財務省御用新聞。
「税収で返済する必要のある普通国債」
本当に、心から知りたいのですが、国債が「税金で返済する必要がある」ならば、なぜ政府の長期債務残高は1970年度の170倍以上になり、
【日本政府の長期債務残高と長期金利の推移】
http://mtdata.jp/data_81.html#saimu
国債発行残高が1991年の5.9倍になった
【日本国債発行残高(兆円)の推移】
http://mtdata.jp/data_83.html#kokusai
にもかかわらず、「何も起きていない」理由をいい加減に説明して欲しいものです。(わたくしは出来ます)
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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
皇統論第四十八回「前九年の役」、歴史時事第四十八回「大同盟戦争」がリリースになりました。ぜひ、ご入会下さい。
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【1872年-2015年 政府債務の金額及び実質残高(2015年基準)の推移(単位:億円)】
http://mtdata.jp/data_53.html#Seifusaimu
さらには、日本政府の債務残高(2015年時点)は名目の金額で1872年の3740万倍! 実質でも1885年の546倍!になっている事実について、少しは「言いわけ」をしなさい。
そういえば、以前、上記の文章をブログに掲載したところ、
「それは、インフレの影響を考慮していないためだ!」
とか、おバカさんな突っ込みをした面白外国人がいたそうですが、あのね、実質というのは、「物価変動の影響を除く」という意味なのですよ。理解できるかな? できないか。
物価変動の影響を除いた実質でも、546倍。
理由は、明治以降、日本経済の生産性が高まり、生産量が増えた。政府が貨幣(現在は国債発行と支出)を発行しなかった場合、日本は「常にデフレ」の状況に陥ったでしょう。というか、貨幣(現在は銀行預金)や国民の所得が不十分な場合、単に経済成長しない(生産力が高まらない)だけなのですが。
と言いますか、1997年以降の日本が、まさに政府の緊縮財政により、民間に十分な貨幣(国債発行と支出)と所得を供給しなかった結果が、
「名目GDP成長率が、主要国最低」
なのでございますよ。
今回、国債発行残高が1千兆円を超えた。当然、財政破綻はしない。とはいえ、今後は、
「日本国債の発行残高は1千兆円を超えている!」
というレトリックで、財政破綻論者たちは懸命に破綻を煽るでしょう。その手の方々には、
「日本国債発行残高は、1991年の5.9倍になっている。政府の債務残高は1970年度の170倍、明治時代の3740万倍になっている」
という事実を広め、「国債は税金で返済する」というレトリックが「嘘」であることを周知、拡散してください。
もはや、猶予はそれほど残されていません。
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