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池戸万作さん、こんにちは!場末のクソ情報商材評論家★フェルヲと申します!
万作さんは2023年6月13日に、ご自身が年収200万円でふるさと納税したのに、更に住民税で4万円も取られたことに「税負担が重過ぎる❗」との憤りを表明されてましたね。私も税金を暴力的に取られながら細々とふるさと納税を楽しんでる労働者なので、池戸さんの憤りには強く共感しています。
まぁ私は池戸さんより遥かに多く納税してますけどねっっっっ(𝕏のルールに則りマウンティングしましたっ✌)
さて、池戸さんは私に対して、現代貨幣理論(Modern Monetary Theory、いわゆるMMT)を「論理的に正しい」と主張されました。
また、池戸さんは私以外にも、𝕏で鬼神(奇人?)の如くエゴサして、聞かれてもないのにMMTの正当性をクソリp…ではなかった、ご主張され続けています。結構なことです。
しかし一方で、中央大学で経済学修士の学位を授与され、今は"政治経済評論家"という立派な肩書きでご活躍されている池戸さんが、なぜここまでしつこくMMTの正当性を、奢り奢られ論争を半永久的に繰り返してるような、加齢臭のする顔出し実名ビジネスアカウントが必死にレスバしているような、知性のかけらも無い𝕏というプラットフォームで絶叫し続けるのか、愚かな私には理解できませんでした。
(学位で思い出しましたが、以前池戸さんは「俺は修士だから高学歴だ!」とご主張されていましたね。私も国際信州学院大学で修士号を授与された身なのでお気持ち分かります。まぁ国信大の方が圧倒的に学歴ランキングは高いですがっ✌)
だって仮にMMTが理論的に正しければ、アカデミアでは持て囃され、世界各国の政策もMMT一辺倒になっているはずで、池戸さんが𝕏という虚無で絶叫しづける必要も無いはずだから。MMT自体1990年代から提唱されている理論なので、評価される時間は十分にあったはずですしね。
言い換えれば、MMTが、経済学や政治のフォーマルな世界で正当化されていないからこそ、𝕏というクソプラットフォームでクソリp...じゃなかった、無差別に論争をふっかけてるのかな、って思っています。
さて、実態はどうでしょうか。
私もほんの少しだけ経済学に触れていた身なので、近年の経済学界でMMTがどのように評価されているのかを少し調べてみたのですが、どうも主流派からは否定されているようです。
例えば、N. Gregory Mankiw、マンキュー経済学いわゆる「マンキュー本」で非常に有名な経済学者ですね。彼の名前を知らない経済学徒はモグリと言ってよいでしょう。経済学修士の池戸さんもマンキュー本は当然読破されてると思います。私も防弾チョッキにもハンマーにもなる重厚なマンキュー本は喧嘩の際に大変お世話になりました。
…話が逸れました。
Mankiwは、アメリカ経済学会(American Economic Association、ここも非常に歴史ある権威的な学会ですね。池戸さんも当然ご存じかと思います)で、MMTに対して否定的な見方をしています。ざっくり言えば「論理的に飛躍している」と主張しています。
Mankiw, N Gregory. 2020. "A Skeptic's Guide to Modern Monetary Theory." AEA Papers and Proceedings 110: 141–44.
aeaweb.org/conference/202…(PDFなのでご注意ください)
Mankiwは言葉を選んで否定していますが、別途かなり辛辣な意見もあります。
New York大のAlberto Bisinは、MMTの主唱者とされるStephanie KeltonのMMT本(The Deficit Myth: Modern Monetary Theory and the Birth of the People's Economy)に対して、次の書評をしています。
bpb-us-e1.wpmucdn.com/wp.nyu.edu/dis…(こちらもPDFなのでご注意ください。)
・MMTのT(Theory)は、流動的な議論の中で浮遊する相互に関連する言明の集まりのようなものだ。その論理構造が、頭からつま先まで、直接的かつ明確な方法で表現されることは決してない(The T in MMT is more like a collection of interrelated statements floating in fluid arguments. Never is its logical structure expressed in a direct, clear way, from head to toe.)
・これらの言明の一部は文字通り正しいが、不正確または誤解を招く含意、つまり効果的に言葉遊びのために使用されている(Some of these statements are literally correct but used for incorrect or misleading implications—plays on words, effectively.)
ボロクソですね。主張自体はMankiwと同じで「論理的に飛躍している」なんですが、ここまで辛辣な書き方の書評も珍しいです。
なお、この短い書評で「言葉遊び(wordplay, plays on words)」という言葉をわざわざ3回も出しているのも面白いです。
...ちなみにこの方は経済学視点での文化伝承研究で著名で、ざっくり言えば「少数派ほど自身の価値観を他者に伝達する」という趣旨の論文を書いています。MMTに妄執されている池戸さんも心当たりがあるのではないでしょうか。気になれば読んでみてくださいね。
Bisin, A., & Verdier, T. (2000). "Beyond the Melting Pot": Cultural Transmission, Marriage, and the Evolution of Ethnic and Religious Traits. The Quarterly Journal of Economics, 115(3), 955–988.
Bisin, A., & Verdier, T. (2001). The economics of cultural transmission and the dynamics of preferences. Journal of Economic Theory, 97(2), 298–319.
...長くなりました。つまり、MMTは経済学界では正当化されているとは言えません。また、各国の政策を見る限り、経済政策の世界でも認められているとは言えないでしょう。
なのでMMTに妄執されている池戸さんが非常に劣勢なのは想像に難くありません。
但し、ご自身が信じた理論を、信念を持って正当性を主張されることは尊いことだと思います。
しかし...です。
信念を持って正当性を主張される場が𝕏というクソプラットフォームで良いのでしょうか?
𝕏では、一部の界隈の方々から池戸さんやMMTを肯定するツイートが見られます。
ただし少数派ですし、経済学界や政策を変容させるような力をお持ちの方々でも無いように見えます。
というか、少なくとも𝕏は、論理的な正当性を、社会に対して表明する場ではないです。文章読めない人も多いですしね。
一方で、フォーマルな世界では「言葉遊び」とすら言われているMMTを旗印にして、先日の財務省解体デモのように、一部界隈の人間を煽って社会運動化する意図であれば、𝕏というクソプラットフォームはこれほど適切な場所はないでしょう。文章読めない人も多いですしね。
ただ、もし後者のように、ただ煽って衆目を集める意図でMMTを使っているのなら、池戸さんは今後、理論的だとか、論理的だとか、学術的だとかの言動は絶対にしないでください。
肩書きも「政治経済評論家」だとかの大層なものを止め、「逆張り炎上芸人」に改めましょう。
今の池戸さんは学問に対して大変失礼な態度だと思います。中央大学の経済学修士号も泣いてますよ。
なお、もし池戸さんが、今後も経済学修士の学位をアッピールして経済学界に寄り添うのなら論文を書きましょう。
経済学の修士論文、書かれたんですよね?
MMTを理論的に正当化する論文を学術誌(ハゲタカジャーナルはダメですよ)に投稿して経済学界を唸らせましょう。MMTを正当化できればノーベル賞狙えますよ。マンキュー本の著者も出し抜けるし、「言葉遊びも言葉遊びだ!」って反論もできます。スカッとしますよ。
長くなりましたが、私は池戸さんが、人を扇動しやすい𝕏で、政治経済評論家だとかMMTだとかのもっともらしい言葉で、衆目集めてご自身の不遇を慰めているようにしか見えないのです。
もし、MMTの正当性を主張したいのなら学術論文を書いて学界に殴り込みましょう。
そうではなく、ご自身の不遇を慰める意図で、𝕏というクソプラットフォームで炎上芸をする意図なのでしたら、肩書きは「逆張り炎上芸人」に改めましょう。
末筆になりますが、私は最近、ふるさと納税の返礼品は専ら馬肉と鹿肉にしています、馬鹿だけに(場末ギャグ✌)
よろしくお願いいたします。
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