2024年3月11日月曜日

島倉原 税は財源ではない



  



地域通貨花子1
⁦‪@TiikituukaHana‬⁩


⁦‪@ISHIZUKA_R‬⁩ 島倉原氏『MMT〈現代貨幣理論〉とは何か?』(2019)の第三章及び「おわりに」で「税金は財源ではなく、国債は資金調達手段ではない」という言葉が使われています。
元々は金ぴか本の帯(画像↓)の言葉だそうです。 pic.twitter.com/FtuUkAZIom

2021/10/25 13:50





島倉 原
⁦‪@sima9ra‬⁩

「財源の定義は政府預金の調達手段なので、税は(国債や硬貨製造と並んで)財源のひとつである」というのはご本人の定義の問題ですが、その論の補強材料として「レイやケルトンの書籍の原書にも、ズバリ「税は財源ではない」に対応する…表現は見当たらず」と述べるのは、2つの意味で疑問があります。

2024/03/10 6:59




島倉 原
⁦‪@sima9ra‬⁩

1つ目の問題点は、「財源」の一般的な意味は「収入を生み出すもと」であり、その意味での「税は財源ではない」に対応する表現は、レイやケルトンの原書にもれっきとして存在するということです。

2024/03/10 7:13



島倉 原
⁦‪@sima9ra‬⁩

例えば、レイ『MMT現代貨幣理論入門』の原著5頁には、'the true purpose is not to provide "money revenue" that government can spend.'(邦訳44頁:租税の本当の目的は、政府に支出の「財源」を供給することではない)とあります。

2024/03/10 7:16



島倉 原
⁦‪@sima9ra‬⁩

ケルトン『財政赤字の神話』の原著35頁には、'Do taxes and bonds finance government spending? ... The answer to the question I had posed was no.'(邦訳58-59頁:税金や国債は政府支出の資金源なのか…自分に課した問いの答えは「ノー」だった)とあります。

2024/03/10 7:24



島倉 原
⁦‪@sima9ra‬⁩
そもそも、朴氏が「財源」に対応する語句として挙げているpay forは「~の代金を支払う」が基本的な意味なので、「政府支出のためではない」という意味の文章はあるが「財源ではない」に対応する表現はない、という彼の言説には矛盾があるような気もします。

2024/03/10 7:28


島倉 原
⁦‪@sima9ra‬⁩
2つ目の疑問点は、「政府=中央政府・中央銀行が一体化した統合政府」と捉えた上で「税は政府の財源ではない」という議論が展開しているMMTを、(財源の定義からも明らかなように)「政府=中央政府」を前提とした朴氏の議論と並べてその補強材料にするのはそもそも無理ではないか、ということです。

2024/03/10 7:38



島倉 原
⁦‪@sima9ra‬⁩
「税は財源ではない」というMMTの帰結をご自身の議論に取り入れたくないのであれば、「自分と(海外も含む)MMTでは「政府」を含めた言葉の定義がそもそも違う」と述べた上で自らの理論を体系化すればよいのであって、「自分の方が翻訳MMTよりも本家に忠実だ」的な言説をすべきではないと思います。

2024/03/10 8:02





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島倉 原
⁦‪@sima9ra‬⁩
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なお、「財源」には「必要な財貨を得るもと。かねの出所」という意味もあります(精選版日本国語大辞典)。つまり、「財源=支出のための資金源」と捉えるのが、日本語としてはむしろ一般的ではないでしょうか。
kotobank.jp/word/%E8%B2%A1…

2024/03/10 8:22


https://x.com/sima9ra/status/1766584552317648995?s=61

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